中古物件でも融資が受けられるフラット35
フラット35は新築物件だけの融資に限定されているように錯覚しがちですが、中古物件の購入やリフォームを加えるような場合でも融資の対象となります。特に、近年では不動産物件でリフォームをして、融資を受けようとするようなケースが多いので、事前にどの程度の費用でフラット35の融資の対象範囲内となるのかを比較するようにしておくとよいでしょう。
一般的に中古物件の場合、どの程度、老朽化しているのかということと、その物件が当初からフラット35の基準を満たす可能性があるのかどうか、ということが焦点になってきます。中古物件であれば、現在はかなり多く市場に流通しているので、少ないリフォーム費用で新築物件以上によい内容を選択することは難しい時代ではありません。
ただし、劣化状況では、外壁や基礎工事の部分や、屋内などのひび割れ、欠損などに問題がないかを注意されることがあるので、事前に確認するようにしておくことが大切になってきます。また、盲点となりやすいのは、配管部分などでのちに問題となり、費用が上乗せされてしまうようなことがあるので注意が必要です。中古物件の詳細は表6のような基準となり、新築物件のフラット35の融資と共通点が多いことが特徴です。
Ⓑ 中古住宅の主な基準
一戸建て等 | マンション (地上3階以上) |
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接道 | 2メートル以上離れていることが条件 | ||
住宅の規模 | 70平方メートル以上 | 30平方メートル以上 | |
住宅の規格 | 炊事場、便所、浴室などが設置されていること | ||
併用住宅の床面積 | 床面積の二分の一以上のこと | ||
戸建型形式 | 原則として一戸建てであること | ||
住宅の耐久性 | フラット35の基準とする耐火構造を満たしていること | ||
住宅の耐震性 | 現状のフラット35の基準をクリアしていること | ||
劣化状況 | 壁、床、天井などに大きなひび割れ等損傷が無く、耐火・耐震強度をクリアしていること | ||
維持管理基準 | 管理規約 | ― | 20年以上の計画であること |
長期修繕 計画 |
― | 20年以上の計画であること |